あきおのブログ

自分語りをするためにこじ開けた隙です

メルカリでインターンした話

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エントランスのやつ


はじめに

タイトルの通りです。約4ヶ月ほどインターンをしました。いちおうやりきったというよりは来月の院試に向けて休んでいるだけなのですが、なかなか素晴らしい経験だったので文章にしておこうというモチベです。

経緯

今まで2つの会社で開発の仕事をしてきました。そうこうしているうちにもっと大きい会社でのサービス開発に関わっていけたら楽しいのでは?と思ったのと、ちょうどサークルを引退して使える時間が増えたのがあってトライしてみたという感じです。

メルカリという会社について

いまやお馴染みになったフリマアプリの会社です。2013年に創業してから6年でダウンロード数1億を突破、昨年には東証マザーズへの上場を果たし時価総額は4000億円を超える、などと滅茶苦茶な勢いで成長を続けています。

特に、採用に力を入れていることは有名で、優秀なエンジニアをどんどん取り込んでいるなんて言われていることが多いです。(中途のことはよく知りませんが。)新卒市場においてはそもそも新参なのでライバル企業は多いようですが、昨年秋にインドを中心とした諸外国からたくさんの外国人エンジニアを採用した話はちょっとした話題になっていた気がします。

そして、インターンも積極的に行っています。そもそもIT業界では人材獲得競争が熾烈を極めており、毎夏いろいろな会社が高額報酬を背景に学生にインターンに来てもらおうとする動きが盛んです。これが情報系学生の中で話題になって会社のいい宣伝になっているところがあるようです。メルカリは毎年のサマーインターンに加え、時期を限定しない通年インターンの採用を行っています。僕が今回参加したのはこの通年インターンで、週2~3日の出勤が求められるものでした。4Sセメスターは授業がほとんどなかったので、研究活動がキツくなるまでできそうかな?という気持ちでした。

 

仕事について

環境

本社は六本木ヒルズ森タワーに入居しています。オフィスの領域はゲートで区切られており、インターンでもしない限りは学生が足を踏み入れられるところではないので、初回訪問時はだいぶ興奮した記憶があります。メルカリは現在その中の5つのフロアに跨っています。

オフィスは大企業らしく広大で、共用スペースが充実しています。窓際の席からは東京の南側を一望する形になり、眺めがいいです。従業員の話をすると、外国人率がめちゃくちゃ高いです。エンジニアに限ればその割合は半分を超えるんだとか。そんな多彩なバックグラウンドを持つ人々が社内部活動やランチで自然に相互理解していけるように施策が工夫されていたのが印象的です。

自販機のドリンクはタダで、ネスプレッソマシンも自由に使えるという充実ぶりでした。ただ社内にカフェテリアがあるわけではないので食事は自分で調達する必要があります。

開発環境も極上です。全エンジニアにフルスペックのラップトップとモニター(希望に応じて)が与えられ、それらは任意のタイミングで交換可能です。JetBrains IDE などの有料ソフトも希望すればすぐにライセンスを取得できました。

内容

応募したポジションは Software Engineer(Frontend) でした。これはモバイルクライアントを除いた狭義のフロントエンド(Webフロントエンドとしばしば呼ばれる)の領域です。メルカリレベルの巨大な組織で未経験の領域で働ける自信がなかったので以前のバイト等で経験のあるフロントエンドを希望しました。配置換えについてはかなり寛容な空気があるので後からでも変更できるというのはよかったです。

配属されたチームは僕を入れて7人でした。(その後新卒の方とインターンが一人ずつ加わった) うち5人が外国人という環境だったため、ミーティングから日常会話まですべて英語でこなす必要がありました。朝から晩まで英語しか喋らない日が普通にあります。その上全員アメリカ出身でないので5種類の訛りを聞き取らなければいけないというのもヤバかったです。最初は滅茶苦茶苦労したのですが、幸いチームのエンジニアたちは皆優しく、意思を頑張って汲み取ってくれました。

技術要素としては React, Redux + TypeScript という流行りのやつがメインでした。IDEの補完が強烈なのでコーディングそのものは思ったほど苦労せずすんなり入っていけました。内容はざっくりとしか言えないのですが

  • 古いコードを最新の技術でリニューアル
  • セラー側のUX改善に関わる新規画面の実装
  • バイヤーの配送周りの新機能の実装
  • Web API の社内開発者向けデモページの実装

など手広くやれました。がっつりメリメリコードを書くというよりはバックエンドエンジニアやプロジェクトマネージャー、デザイナーなどと綿密に摺り合わせをしながら慎重に進めていく感じでした。

まとめ

よかったこと

  • 環境が最高。
  • 待遇が良い。
  • 時々タダで六本木高級メシを食べられる。コミュニケーション施策としてメンターランチ(新人とメンターと数人を募ってランチに行く)やチャットランチ(日本人の英語力や外国人の日本語力を伸ばすためにランチで会話する)、シャッフルランチ(チームを横断して数人でランチ)などが用意されており、これらは会社のお金で飲食できます。また、新メンバーの歓迎会やチームビルディングなど真っ当な理由の飲み会なら夜でも会社のお金が出ます。
  • 人事評価が明確だった。アルバイトやインターンだと、給与体系が正社員と別だったり、昇給の要件が異様にシビアだったり、自分で交渉して上げてもらわなきゃいけなかったりして大変だと思うのですが、メルカリではしっかり正社員と同じ基準で評価がなされていました。3ヶ月に1回上長や指名したメンバーからフィードバックを貰え、しっかりやってれば昇給もします。
  • 実際のプロダクトに存分に触れることができた。

よくなかったこと

  • 物価がクソ高い。毎食会社のお金でランチ、というわけにはいかなかったので何もない日は普通に外で食べます。雨なんか降ってしまうとめんどくさいのでオフィスのある森タワーの中で済ますことになるが、学生が気軽に入れる店が皆無。ほぼナチュラルローソン1択になってしまう。
  • まあまあ時間がとられた。元々応募条件的にも週20h程度ということになっていたので最低でも週2回はフルタイムで働いた。まあ別に稼働が少ないから咎められるとかそういうことはないがあまり少なすぎても面白い思いはできなさそう。
  • 英語がキツかった。特に序盤はプロジェクトの構造すらまともに把握していない状態で英語でコミュニケーションを取りながらタスクを進めることになるので苦労した。まあ無理矢理にでもそういう環境に身を置くことで今では多少の改善を感じているので一概には言えないが。

おわりに

色々書いてとっ散らかってしまったのですが、めちゃくちゃよいです。他の方も書いてらっしゃることなのですが、「インターンだからといって特別扱いしない」というスタンスは一貫しているような気がします。正社員と同じマシンと福利厚生が与えられたうえで稼働することになるので気は抜けなかったです。しかしながら「メルカリの仕事」にとどまらず「エンジニアリングそのもの」を体験させたいという熱い思いを感じました。

前述のとおり通年インターンは随時募集があるみたいなので興味のある方はぜひ参加してみてください。(採用HPが最近リニューアルしてかっこいいです。)

careers.mercari.com